皆様記事を読まれて参考にして下さいネ。
40代の婚活は厳しい。当事者の方はそう痛感していることでしょう。確かに苦戦し頓挫する人がいます。その一方で、成功する人も存在します。三菱UFJ R&Cの調査結果によると、まじめに婚活した40代男性の約40%、40代女性は約24%が婚活を成功させているのです。
では成功した人とそうでない人の差はどこにあるのでしょうか。
この記事は、40代専門の婚活コンサルタントである筆者が、様々な調査結果とこれまでの経験からこの年代で婚活を成功させた人が実践した行動を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
0.40代男性と40代女性の婚活の成功率の紹介
本題に入る前に、40代で婚活をした場合の成功率について触れたいと思います。日本有数のシンクタンク、三菱UFJ R&Cの調査結果です。対象は(ある程度)婚活をがんばった人、具体的には継続的な婚活サービスを利用した人(婚活サイトなど)が対象です。
・40代男性の婚活の成功率
・40代女性の婚活の成功率
ネットで40代婚活の成功率を調べると、3%とか1%など絶望的な数字が語られています。がしかし、あれらは全てガセネタです。不安を煽って結婚相談所のサイトに送客し、手数料を稼ぐために書かれた記事なので不安をかきたてるショッキングな数字にしているのです。そのあたり詳しく解説した情報を参考までに紹介します。
・参考記事:40代未婚男性が結婚できる確率は?
それでは、ここから「40代婚活を成功させた人が行ったこと」10選を紹介します。
1.アンチエイジングをした
40代は体の変わり目です。例えば男性の場合には、お腹がポッコリでて薄毛が進行、白髪も目立つようになり、肌はたるみシミができる。一言でいうと「オッサンくさい外見」になるのです。でも、こうした経年変化を「大したことがない」と見過ごす人が圧倒的大多数を占めるのが実情です。
一例を示しましょう。婚活会社大手IBJの調査によると、40代前半の男性の約90%、40代後半の男性の約95%が、自分は「年齢より若く見える」と思っているのです。
私は職業柄、40代男性のプロフィール写真をごまんと見てきましたが、実年齢>見た目年齢の人は一割いるかいないか、という程度。また、衛生メーカーのライオン株式会社が実施した20代30代独身OLに対する調査でも、年齢より老けて見えはじめるのが平均37歳というから、40代男性のほぼ全員が勘違いをしているというわけです。
だからこそ、逆張りしてアンチエイジングを実践して若々しい外見を手にすると、その他大勢のライバルたちを出し抜くことができる。確固たる競争力を手にすることができる、というわけです。
2.オシャレに気を配った
服装と髪型に気を配る。すると第一印象がよくなりますし、年齢相応の華やかさを身にまとうことができます。婚活には勝負どころのデートが必ずあります。初デートや勝負デート(=親密な関係を結ぶ際のデート)、プロポーズなど。そんな大事な舞台にはふさわしい場所があり、ふさわしい格好があるわけです。
例えば、下の図ような服装の男性、どちらが女性に好まれるでしょうか。答えは歴然としていると思います。
「男は中身で勝負だよ」と思う男性がいることでしょう。でもそういう人も就職活動のときには、リクルートスーツを着ていたことと思います。婚活も同じことです。TPOを踏まえることが、相手に受け入れられる第一歩となるのです。
3.清潔感に気を配った
薬用養命酒で知られる養命酒造(株)の調査によると、20代30代独身OLの約7割が40代男性も恋愛対象になる、とのこと。ただしその前提としていの一番にあげるのが「清潔感があること」です。
40代になると加齢現象で清潔感が損なわれます。例えば、胃腸が弱り口臭がきつくなるとか、肌の新陳代謝が衰えて肌がくすんでくるなど。歯も加齢現象で白味が減じ汚れた印象が強くなります。
こうした清潔感を損なうものをなくせば、自然と多くの女性から受け入れられる素地ができるということです。
4.婚活パーティーをやめて、友人に紹介を頼んだ
40代の婚活で失敗する原因の一つが、年齢で選別されてしまう場、かつ非効率な場で相手を探すことです。例えば婚活パーティーは参加条件として年齢制限があるものが多いし、参加できたとしても自己紹介カードで年齢が否応なしに明らかになります。
そして効率性も悪い。婚活パーティーのセールスポイントである「参加している異性全員と話ができる」といっても 一人当たり1~3分しかないし、席が異様に近くて落ち着かないし、そもそも一回に30人程度しかアプローチできません。
多くの人が期待をよせる婚活パーティですが、明治安田福祉研究所の調査によると「期待はずれの婚活」ワースト3にランクされているのが実態です。
一方で「友人に紹介を頼む」というのは筋のいい婚活です。なぜなら、配偶者や恋人と知り合うキッカケで一番確率が高いのは、身近なところ(=仕事関係・学校・紹介)で探すことだからです。どんな調査をしても7割程度はこのルートで相手を見つけるのです。
がしかし。紹介を頼めるだけのツテがない人が多数派のことと思います。そうした人は婚活サービスを利用するしかありませんが…
5.結婚相談所を短期でやめた
結婚相談所は「最後の砦」と考える人がいます。特に40代の婚活で苦戦している人はそう思うことでしょう。料金は高いが、結婚に真剣に取り組んでいる女性が他より多いことだし、アドバイサーがついてしっかりサポートしてくれそうだし。よって確率が高そうだ、という理由からです。
現実はさにあらず。経済通産省の調査によると、結婚相談所の成婚率は極端に低く、男性の場合7.9%、女性は8.6%しかありません。またアドバイザーは一人で100~150名の会員を担当しているので、ほとんどケアしてくれないし、アドバイスも低レベル。というより、契約書を読めば歴然としてますが、アドバイザーのサポートは実は「契約対象外」というのが実態です。
また結婚に真剣に取り組んでいる女性ーーこれは即ち条件に厳しいことを意味します。先の経産省の調査でも「年齢」や「年収」など男性に求める条件が一般の未婚女性にくれべて2~3倍も厳しいことが明らかになってます。だから、結婚相談所の女性会員は、男性に対して品定めするスタンスが強いため話がほとんどまとまらない(=成婚率が低い)のです。
もし半年経過してめぼしい成果が現れないなら結婚相談所を退会するべきです。入会当初にマッチングする可能性の高い異性を紹介するので、後になればなるほど難しくなってくるわけですし。
6.インターネットをフル活用した
配偶者や恋人を見つける場所として確率が高いのは、身近なところ(仕事関係・学校・友人の紹介)と前述しました。その次に多いのが、実はインターネットなのです。どの調査でも、10~20%程度はネットで相手をみつけたというのが今のご時世です。SNSや婚活サイト、婚活アプリをフル活用する。するとチャンスが大きく拡大するというわけです。
特に40代男性にとって重要な意味を持ちます。年齢や加齢現象が故に婚活の場では勝率が低い。その勝率の低さを補うのがインターネットのスケールメリットです。率の悪さを量でカバーする戦略。
100人とお見合いをするのは極めて難しい一方で、100人の女性にアプローチするのは比較的簡単なことです。あとは確率の問題ーー大人数にアプローチすれば、年上好きの女性は一定数いることからチャンスを引き寄せることができるのです。
ただし、どのサイトを選ぶのか、どんなプロフィールページに仕上げたらいいのか、どんなメッセージのやりとりをすればいいのか…。戦略とテクニックが求められます。ネットでの婚活(や恋活)は20代30代が主流ですから、40代特有の戦略とテクニックが必須で、それが「フル活用」の前提となります。
7.プロのカメラマンに写真を撮影してもらった
婚活で成功を左右する大きな要因のひとつが、プロフィール写真です。男性は女性の外見を重視するし、女性も写真から人となりを読み解こうとするからです。そして昨今、話をややっこしくしているのが写真のテイストです。旧来のお見合い写真はウケがよろしくありません。
SNSの延長上にある婚活(恋活)アプリの影響をうけて、カジュアルなものの方が好まれる傾向があるのです。だから例えば、スーツ着てネクタイ締めて、「ハイ、ポーズ」といったもの(&大抵フラッシュたいて顔の立体感がなくなっているもの)は評判が芳しくありません。
女性は外出するたびにスマホなどでガンガン自分自身の写真を撮る習性があるので、その中が選りすぐりのものを掲載すればいいのですが、問題は男性なんですよね。先に述べたとおり、私は40代男性のプロフィールを山のようにみてきましたが、ダメだししたくなるものばかりです。
逆にいうと男性は差別化するのは簡単で、腕のいいプロのカメラマンに撮影してもらえばいいのです。たったそれだけなんですが、大きな差がでるんですよね。
8.勝負デート用のお店を開拓した
婚活=いい人を見つける活動、と思っている人がいます。が、実際は「相手を見つける」だけでなく、「交際」を通じて親密になる必要があります。その際に最も重要な要素がコミュニケーションです。人はコミュニケーションを通じて信頼感や親しみが湧いてくる生き物だからです。そして会話がうまくいくか否か、実は「場所」が大きな影響を及ぼします。
例えば、男性は対面式の座り方だと緊張しやすい傾向があります(=世界4大監査法人「デロイト」調査結果)。だから、緊張しやすい初デートでこうした座り方をするのは得策ではありません。
・参考記事:「会話が進まない」40代男性への処方箋③-女性を喜ばせる最強の座り方
初デートや勝負デートの場所選びは重要ですが、相手の好みや出やすい場所を考慮して、その都度食べログでお店を探すのはよくないパターンです。デート当日に勝手がわからずオロオロする羽目になる可能性があるからです。お店までの道のりが不案内で迷うとか、大音量の音楽がガンガン流れてサラリーマンの団体が大騒ぎしているとか、席が通路の近くで落ち着かないなど。不測の事態が生じやすいのです。
40代の男性は「女性をしっかりエスコートできること」という役割が期待されることも加えて、気の利いたデート用のお店を知っているか否かが重要な要素になるわけです。
9.会話力をあげる努力をした
前述のとおり、人はコミュニケーションを通じて親密になるので、婚活の成功にすぐれた会話力は欠かせません。どんなにスペックが高くても、外見がよくても、いいお店を知っていても、「二度目のデートがない」という人は、会話力に問題があるのです。ただやっかいなのは、会話本を読んだり、会話講座を受講した程度では会話スキルは上がりにくいという点です。
会話の8割から9割は無意識で行っています。そして会話グセは個人差が大きいので、上手くいかない原因を特定することが難しいし、個別具体的な対処策をたてるのは困難(というか不可能)です。本や講座は一般論なので、個々人の会話のあり方を抜本的に変えることには無理があるのです。
それでも、会話本を何冊が読めば何かの足しになるでしょうし、その前向きなエネルギー(というか執念)が「ここぞ!」という勝負時の原動力になります。
ちなみに私のコンサルでは、初デートの様子を録音してもらい、それを書き起こして、どこがよかったのか悪かったのか詳細に分析。その上で改善策をたてるプログラムを実施しています。この方法だと話グセ(=悪い話グセ)を特定できるし、ある種のショック(=「こんなに人の話を聞かないとは思わかなった」とか「相手を不快にして申し訳ない」など)を伴うので劇的な改善効果を及ぼします。
私は会話に関する本を出版しているし、座学を行ったこともありますが、会話が苦手な40代男性のスキルを改善する方法はこれしかないと思ってます。
すいません、話が横道に逸れましたが…
10.信頼できる人にアドバイスを求めた(→有用なアドバイスを得られた)
婚活を進めると一人では解決できない問題が発生します。特に詰めのフェーズでは「この人でいいのか?という果てしない迷い」とか「相手の親が反対している」など壁にぶちあたりやすい。こうした時に有用なアドバイスを得られるかどうか、婚活の成功を大きく左右します。
40代にもなると特有の問題が持ち上がるので、ことさら重要。例えば「夜の営みで大事なものが役立たずになった」とか、相手の父親が「年が離れすぎてないか!」とクレームしているなど。次の一手をどうするか、40代婚活にまつわる細やかなアドバイスを得られるかどうかで、ゴールにたどり着けるか決まる場合もあるんですよね。
番外編その1.40代バツイチの婚活の場合
番外編です。40代で婚活する人のうち、ある一定数は再婚希望者が占めています。私のクライアントさんも全体の15%程度が再婚希望の方々です。40代バツイチ、バツ2以上の人の婚活で成功した人のポイントは何でしょうか。それは「万人が納得する婚活理由」を準備しておくことです。
相手が離婚した理由は気になるもの。離婚理由を聞いてその相手と結婚したらどういう不都合なことが起こるのか、拡大推計したいのです。
だから、特殊な事情が前妻側にあった等々、次の結婚では再現性が極めて低いことをきちっと説明できるように準備しておくことが重要なのです。
番外編その2.40代婚活「首都圏・大阪・名古屋」以外の地方の人の場合
首都圏や大阪・名古屋など都市部を除いた地域にお住まいの人のケース。一番のポイントは婚活サービスの選択です。自治体主催の婚活サービスが有用な地域もあるし、制約ばかり多くて使えない地域もあります。注目点は、利用する婚活サービスの会員数と流動性です。人口の少な地域ではこの2点が可能性を左右します。
全体の会員数が少ないほど(具体的には3万人以下)その地域の異性会員も少なくなりますし(会員数分布は人口分布にほぼ比例する)、流動性が低いと異性会員の面子が固定化し「(検索結果を)いつ見ても同じ人ばかり」となりかねないので、可能性は限定されてしまいます。
特に40代の場合には、20代30代と比較して候補者が少なくなるため、この点はなおのこと重要な意味をなします。
番外編その3.40代婚活に特化したブログを読んだ
40代の婚活は苦難の連続ーー。だから「同じ40代で婚活している人はどうしているんだろう」と他人さまが気になるもの。で、このテーマをブログを読んでみる、という行為に至ります。「あ、それそれ、私も…」と共感することがあるでしょうし、何がしらのヒントも得られる。だから、40代の婚活の体験記=ブログを読むことは有用です。
青木一郎様から記事を引用しています。
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