中高年の私がある病院で働いていたときのことでした。
知り合いのお母さんが入院され、息子さんより「お袋の面倒を見てくれ」と頼まれたことがありました。
そのお母さんは体が動かないが、頭はしっかりされている方でした。
ある日私が、仕事が終わり、お母さんが寂しそうな顔をされていました…。
そのお母さんは、体が不自由で動かないから、苦しいのではない…。
亡くなった旦那さんに会いたいから、寂しいのだ…。苦しいのだと…。
私は看護しながらも、お母さんに何かできることはないかと、考えました…。
出来ることは、側に行って話してあげること…。
それから私はそこの病院は退職しましたが、しばらく経ちお母さんの寂しそうな顔を思い出します。